いい気分、最強!『feel good 快適な努力で最高の成果を上げる方法』アリ・アブダール,児島修

feel good 快適な努力で最高の成果を上げる方法
  • どうしたらよりよい人生を積み重ねていくことができるでしょうか。
  • 実は、「よい気分」を大切にすることが大切かもしれません。
  • なぜなら、「よい気分」はそれだけでも幸福な気持ちになりますが、そのことで、多くのよりよい状況を創ってくれるからです。
  • 本書は、「よい気分」の重要性を説く1冊です。
  • 本書を通じて、日常の中でどのようなスタンスを持つことが重要かヒントを得ます。
アリ・アブダール,児島修
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よい気分から始めよう?

幸福感を高めて、そのことによって集中力やモチベーションを高めていくようなアプローチを、本書では、「フィールグッド・プロダクティビティ」(よい気分がもたらす生産性の向上)と呼んでいます。

言い換えるならば、「よい気分」は、私たちの創造性と生産性を高めるのです。

ポジティブな気持ちは、脳の働き方を変えることによります。

良い気分を扱うと、重要な仕事がたくさんできるようになります。

気分が良いとエネルギーが高まる。

さらに、そもそもよい気分であるので、ストレスを軽減する効果も期待することができるでしょう。

つまり「良い気分になることで神経系が“リセット”され、身体がリラックスした状態になるのではないか」と考えた。

よい気分というのは、人生を確実に豊かにするものです。人は成功を体験するからよい気持ちになるのではなく、よい気分だからこそ、成功への道を歩んでいけるということに気づくべきです。

特に重要なのが「遊び心」というキーワードです。

理由は、遊び心が心理的な安心感をもたらします。「遊び心の心理的機能は、楽しくてリラックスできる活動に参加することで、肉体的・精神的な披露を回復させこと」が最新の研究で明らかになっています。

遊び心があれば、人生をそもそも楽しくするだけでなく、遊び心の精神が日常に取り入れられれば、そのことが「よい気分」の原動力となるでしょう。その結果、多くを成し遂げることも期待できます。

ニューヨーク大学とマイアミ大学による2020年の実験では、冒険心を持って世界にアプローチすることの効果を定量化するという試みが行われました。

まず、130人以上の被験者に、携帯電話のGPSを使って自分の位置を追跡することに同意してもらいます。それから数カ月間、研究者らは被験者らにテキストメッセージを送り、今の気分を尋ねるというものです(「嬉しい」「ワクワクしている」「くつろいでいる」などの中から、今の気分に当てはまるものを答えてもらう)。

結果は驚くべきもので、GPSデータとテキストメッセージへの返信を分析したところ、冒険的な行動が多い人たち、たとえば新しい通勤ルートを試したり、いつもと違うコーヒーショップを開拓したりと、様々な場所に気の向くままに出かけている人たちは、そうでない人たちに比べて、幸福感やワクワクした気持ち、くつろいだ気分を味わっていることが多かったのです。

つまり、冒険的な要素の多い生活は、ポジティブな感情を引き起こすのだ。

遊び心を持って、日常をどれだけ過ごせているでしょうか。

いつもとちがう日常をどれだけ楽しむことができるか、それを意識的につくることができるか、それも「よい気分」を味方につけて、人生を楽しんていくためのヒントになるのかもしれません。

余白を探して創意工夫を?

仕事や遊びでも、どんなことでも、自分なりの創意工夫を行っていくとよいでしょう。

過程に集中することがもたらす効果がさらに強力になるのは、むしろこうした退屈な状況においてだ。ちょっとした創造的な工夫をするだけで、どんなに退屈に見える行為の中にも、喜びを見出せるようになるからだ。

退屈かと思われた、毎日のルーティンや仕事の行き帰りの通勤ルートなどでも、それを楽しむ工夫は、たくさんできるはずです。

そうした創意工夫を自ら主体的に行っていくことで、自分の「よい気分」を自分で作ることができるということです。

やらされてしまったり、どうしても世の中の仕組み上、飲まなければならないこともあるかもしれません。でも、そういう状況を逆手に取って、自分からどうしたらよりよい時間になるのかを考えて、行動してみることは、人生に対して主導権を取り戻すことになります。

自己効力感こそ、人生に対して前向きになれるマインドセットはありません。

自分で何でもトライして、「よい気分」を起動させてい人ほど、失敗を失敗として捉えることのないように、あらゆる角度から検証できるようになるでしょう。

失敗の見方は1つではない。「失敗は成功するために不可避なものであり、楽しいものにすらなり得る」と捉えることもできる。

成功のために重要なのは、失敗と思われるものごとをどう捉えるか?ということです。

なにかの状態を目指していくとき、例えば、充実したキャリアを得るために、特定の職業につくということを考えてみるとき、インターンシップや採用過程など、あらゆるトライアルが必要になるでしょう。

そうした過程においては、自分が想定していること以外のことが起こるのが通常です。

それは当然なことです。なぜならその業界や仕事について、あなたはまだ多くを知らないのですから。

そうした想定外のことに触れた時に、失敗であると捉えるのか、苦難だと捉えるのか、あるいは、そうしたことを織り込み済みで、新しい工夫をするヒントを得たと思えるのかどうかは、長い人生において、とても重要な視点です。

どんな失敗もただの失敗ではない。それは、新しいことに挑戦するための招待状なのだ。

社会や世の中において、「深刻にシリアス」になることは、あまりにも過大評価されているのではないでしょうか。

むしろ、「いい気分」を維持向上するために、遊び心や創意工夫を行って、過程を楽しんでしまう方が、誰にとっても良い時間になるのではないでしょうか。

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3つの論点を忘れずに?

自分の人生を、自分でコントロールできている感覚は、とてつもない力になります。

ネットフリックスという会社が世界的に大成功しているのは、実はその企業文化によるところが大きいですが、その企業文化を支えるのは、上述のような自己効力感を高め、活かすカルチャーがあったからこそです。

ネットフリックスが軌道に乗り始めたきたころ、パティ・マッコード氏が、同社のチーフ・タレント・オフィサーに任命されました。この方は、数社のIT企業において人事責任者を歴任しており、従来の人事手法に満足することなく、当社らしいシステムを構築しようと志とスキルセット、人脈を持ちえる人でした。

自由、責任の重視など、ネットフリックスのカルチャーの根源となるような価値観を整理しました。

この小さなシフトは大きな変化をもたらした。

ネットフリックスは、この転換から「人に自信や権限を与える」ことを加速させました。

自分の仕事は自分でコントロールできて、そのことを通じて、人生は自分の手の中にあり、自分の将来は自分の手で変えられるのであるという感覚を互いにもっともっと共有できる企業カルチャーを強調したのです。

さまざまなことがある人生において、そのほとんどは運や奇遇によるものが多いのですが、そうした状況においても、自信の程度は、パフォーマンスに影響します。

いかに、自分自身のこれまでの行動や、これからのビジョン、そして、それに基づくいまここへの活動やものごとの解釈を信じることができるか、ということにフォーカスしてみましょう。

そのことが結果的に、「よい感覚」を自らにもたらして、どんな事があっても「活動を続けてみる」という人生にとっても欠かせないアクションを続ける感覚を持ち、育てていくことが可能になるでしょう。

何かをするときに、たとえ自信がなくても、自信があるように振る舞うのだ。
これは拍子抜けするくらい簡単な実験だ。

「もし、自分が、自信満々だったらどうだろう?自分にはできるという確信を持ってこれに取り組んだ時に、さらにビジョンがどのように拓けてくるのか?」こうしたマインドセットを大切にしてみましょう。

仕事でもプライベートでも、何かに取り組むのが難しいと感じたときは、「もし自信たっぷりにこれに取り組めたら、どんな感じになるだろう?」と自問してみよう。

もしかすると人生において、「何をするべきか」ということは外から与えられることはあっても、実は「それをどのようにやるべきか」については、個人の工夫の余地が残されていることも多々あるのです。

この余白の中で、自分自身と向き合いながら、境遇を好転できるように、活動を続けてみるということが、人生のおいて非常に重要なポイントです。

それは、自分自信に「よい気分」を提供し、何があっても自分を続けていくという志に燃料を投入し続けてくれます。

そしてそんなときこそ、周りを見回してみましょう。あなたが信頼するチームや仲間の存在に気づくことができるのではないでしょうか。その人たちと「共に」道を進めることで、たった一人のときとは別のとてつもない力を発揮することが可能になります。

活力を高めるということを重視した人生戦略には、ぜひ次の3つの論点を重視してみましょう。

1.遊び心(Play)・・何事もプレイフルに楽しんでしまおうという感覚を大切に、ものごとの解釈をしてみること。
2.コントロール感(Power)・・自分でできる領域があるということ、創意工夫をすれば、きっと必ず過程を楽しめると信じること。
3.良い人間関係(People)・・たった一人ではなく、信頼できる仲間や家族と共にあることを忘れずに。

ぜひ、短期的にだけで人生をはかるのではなく、長期的な視点も含めて、ゆうゆうと構えるのです。そうした余裕からこそ、「よい気分」や上記3つを改めて検討する感覚をみなぎらせていくことができるでしょう。

人生戦略を検討していくためには、こちらの1冊「どうする人生!?『人生の経営戦略――自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』山口周」もとてもおすすめです。ぜひご覧ください。

まとめ

  • よい気分から始めよう?――よいエネルギーを高め、そして生産性を高め、よい気分になります。
  • 余白を探して創意工夫を?――あなたが「自分を提供できる領域」を見極めて、貢献しましょう。
  • 3つの論点を忘れずに?――Play、Power、People、この3つのPを大切に進みましょう。
アリ・アブダール,児島修
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