【時間投資せよ?】ハマトンの知的生活のすすめ|フィリップ・ギルバート・ハマトン

ハマトンの知的生活のすすめ
  • どうしたら「知的生活」を送っていくことができるでしょうか。
  • 実は、学びの継続にヒントがあるかもしれません。
  • なぜなら、学んだ内容は、相互連鎖して、人生をより良くしていく力になるからです。
  • 本書は、19世紀イギリスを代表する思想家ハマトン『知的生活論』の編訳です。
  • 本書を通じて、人生に関する多くの見立てを得ることができます。
フィリップ・ギルバート・ハマトン,三輪裕範
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自分の気になる!を大切に?

前回の投稿「【健康こそ資産!?】ハマトンの知的生活のすすめ|フィリップ・ギルバート・ハマトン」に続き、今回もこちらの1冊『ハマトンの知的生活のすすめ』のレビューを続けてみたいと思います。

前回は、19世紀イギリスの思想家ハマトンの『知的生活論』を通じて、よりよく生きていくための重要な示唆について考察しました。

特に注目したのは、健康な心身と健全な思考の密接な関係性です。ハマトンは「疲れきった頭脳は自ら進んで厳しい仕事を求めない」と指摘し、時には休息を取り、生活リズムを整えることの大切さを説きました。これは現代社会においても重要な示唆といえるでしょう。

また、知的生活とは単なる知識の集積ではなく、「徳」としての知性を育むことだと論じました。真理を追求し、生き生きと美しく考える態度を持つことこそが、知的生活の本質であるとハマトンは考えたのです。

さらに、時間の有効活用についても深い洞察を示しました。何事も極めるには膨大な時間が必要であり、自身の能力や時間的制約を見極めた上で、取り組むべきことを選択する必要性を説いています。

そして、知的生活を送るためには、まず実践してみることの重要性も強調されました。理論だけでなく、実際に取り組んでみることで、自分との相性や可能性が見えてくるというのです。

前回の議論を通じて、ハマトンの説く知的生活とは、単なる学問的追求ではなく、日々の生活における実践的な智恵として捉えられるべきものだということが明らかになりました。心身の健康を基盤に、真摯な態度で物事に向き合い、継続的に学び続けることの大切さを、私たちに教えてくれています。

「知的生活」を目指していくためには、実は、学びの継続ということがとても重要です。

学びというのは、単なる知識のインプットではなく、自らの視点で捉えた違和感を、自分の足で稼いだ情報を元に、考えて、見立てを得る行為のことを指します。これを続けていくと、常識や当たり前に流されず、独自の論点を大切にできる人材を目指すことができます。

知識というのは、そうした行為を支える要素でしかありません。だから、いくらたくさんの知識を獲得できたからと言って、知的生活が遅れるようになるかどうかとは、別の問題です。

知識は常に使わなければ意味がない

意味のあるなしで考えた時に、一見、実用的でないと思ってしまうことが実は、後々、思考の連鎖を提供してくれることもあります。

スティーブ・ジョブズが、大学で習得したカリグラフィーの授業によって、当時のパソコンのOSの文字表現がなんと粗末なんだ!と違和感を覚えることになったように、必ずしも目的に最短距離を提供してくれるような、知識だけが重要かというとそんなことはありません。

関係性を見い出せ?

勉強の成果というのはやがて、連鎖をします。

だから、自分の思いのままに、さまざまな経験を積んで、知識や体験を多分野で積み重ねていくことは、実はとても言いことです。

例えば、偉大な作家というのは、すべての幅広い書物を完読しているものです。興味の赴くままに知識を蓄えて、それらを連鎖させることによって、独自の論点を展開することが可能になっています。

個性というのは、そうした知識の習得の内容や方法によってもたらされるでしょう。だから、自分自身が気になることや、どうしても考えてしまうことについて、日常的に触れてみることが重要です。

読書でも、勉強でも、あるいは、特定の分野の人に会うことでも・・それらの積み重ねが自分自身の思考をさらに刺激し、新しい論点へといざなってくれます。

その時に大切なのが、ものごとの本質に対してアプローチしていくマインドセットであると、ハマトンは説きます。

物事の本質を結びつけることが知性の訓練となる

関係あるものどうしを結びつけて、自分らしい見解を生み出していくことは、その人だけにしかできないものです。そういうアプローチを続けていくことで、ものごとの本質、つまり、この世界を支えている仕組みについて触れる機会もえられていきます。

スティーブ・ジョブズは、上述のような違和感によって、「UX」という概念のもと、人中心のデジタル環境をいかに作るか?その視点からして、理想のデバイスを検討することができたのかもしれません。

本質を考える時に、特定のひとつの分野だけを突き詰めるのではなく、多分野にわたる体験がものを言うのです。知識も掛け算が重要なんですね。

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時間を投資せよ?

自分のテーマを突き詰めていくということは、それなりに時間が必要です。

他者のための時間をいかに早く切り上げて、自分のための時間をどれだけ使うことができるかということが、人生の中でとても大切な論点になるでしょう。

あるいは、考え方としては、すべてをタスクを学びの時間に変えてしまうような、そんなテーマ設定とも捉えることができるでしょうか。

時にやらされ仕事もあるかもしれません。でも、そんな時に自分のテーマがあれば、それに対して、どれだけ学びがえられるか?という視点をもって、前向きに取り組むことができるようになるかもしれません。

ムリ・ムダ・ムラの時間を節約しつつ、テーマを設定して、活動量をどんどん高めていくことで、オリジナルな自分になっていくことができます。

これは、少し逆説的です。

さまざまなものに触れるからこそ、自分の濃度が上がっていくのですから。

時間を味方につけましょう。良い仕事には、時間が必要です。

よい仕事をするためには一定の時間が必要だ

自分の学びを広げ、深めていくためにも、時間がとても重要なファクターになります。

大切なことは、一朝一夕には成りません。

時間を正しく使っていき、自分を積み重ねていくからこそ、オリジナルな視点を見い出せ、さらにそれをタネにして、成長を続けていくことができるでしょう。

こうして養われた「自分」という存在は、しなやかに強いものになりますし、何より、自分が自分を信頼できるでしょう。

自分に投資する感覚もヒントになるかもしれません。ぜひこちらの1冊「【時間を、信頼の貯蓄に変える!?】投資思考|野原秀介」もご覧ください。

まとめ

  • 自分の気になる!を大切に?――自分が気になる分野について深く触れてみることです。
  • 関係性を見い出せ?――思考や知識が連鎖して、ものごとの本質へと導いていきます。
  • 時間を投資せよ?――それが自分の特性を伸ばし、自分を信頼できるようにしてくれます。
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