- 大きな変化をいかに乗り越えていくことができるでしょうか。
- 実は、親になるということの解像度を上げていくとヒントがたくさん得られるかもしれません。
- なぜなら、これは、問答無用の変化の機会なのです。
- 本書は、むぴーさんのまんがエッセイを通じて、親子のあるあるを知る1冊です。
- 本書を通じて、変化をどう迎え入れていくかということを考えるヒントを得ます。

子育ては、一大プロジェクト?
むぴーさんは、小さなお子さんを育てるお母さんです。Xでエッセイまんがをしたため情報発信し始めたところ、「あるある」と多くの共感を生みました。
前回の投稿「【いつかは、いま!?】いつか家族でやりたい99の楽しいことリスト|むぴー」では、家族で思い出を作って幸せな人生を切り拓くヒントを得る1冊をご紹介させていただきました。
今回の1冊『母がはじまった』では、まさに、第1子を産んで、はじめてお母さんになったときのことが語られています。
私の初めての母親の実感は「ああ、私は途方もないプロジェクトに手をつけたのだ」という不安でいっぱいの思いと共にやってきました。
いろいろな感じ方をされるお母さんがいて当然です。むぴーさんは、「やった!母になった!」という幸せいっぱいな感想に程遠いものです。
でもむぴーさんの印象は、多くのお母さんに多かれ少なかれ共通することなのではないかと思います。
このプロジェクトは、放棄することができません。
はじめた以上には、最後までやり遂げる責任がある。
そういうプロジェクトです。
何が母にさせるか?
そして、同時に感じるのが、自分自身の未熟さだとむぴーさんはいいます。
こんなしょうもない私の元に、こんな特別な子を与えてもらえたんだ
自分でできること、できないことについて、毎日向き合う日々の中で、そうした感想を持ちながら、初めてのことでも挑戦をして、なんとかする必要があります。
思うようにいくことなんてほとんどなくて、自分の無力さに日常的に触れていく中で、心身は常に限界の状態になっていくでしょう。
でもそうした中でも、子どものことを「かわいい」と思えたり、「愛おしい」と思えたり、はじめての感覚を得ることだってたくさんあるのだと思います。
大切なことは、どれだけものごとに向き合うか、であるとむぴーさんは語ります。
きっと「母親だから」「父親だから」ではなく、どれだけ子供と向き合ったかが、人を「親」にするんじゃないかと思います。
これは、むぴーさんのご主人の項目で語られた1節です。
第2子を妊娠してから、ご主人の育児関与が増える中で、ご主人がお子さんの寝かしつけや遊びを一緒に取り組むようになってから、信頼関係が作れられていきました。

互いの変化がポイント?
子どもが産まれれば、「母」になり、「父」になります。
でも本質的には、単純に社会的な役割がそのように呼ばれるようになるだけで、実体化はそれだけでは伴いません。
母親になったら、無償の愛が天から降ってくるんだと思ってたんですよ。
きっと生まれた子供を見た瞬間に私はその子への愛で満たされるんだろうって。
でもとても大切なのは、前向きにいかに取り組むことができるのか?ということです。その時間と心構えと工夫の中で、人は徐々に親になっていく・・そう思って、初めてだからうまくいかないことだらけであることを受け入れて、一生懸命に取り組んでいくことです。
それは日常の少しずつの積み重ねなんだと思います。
母親になった、というより、
母親にしてもらった、というほうが正しいのかもしれません。
そして親になるということは、変化の中で、自分を変え続けていくということはリンクしていきます。
むぴーさんのお話を伺うと、親子という関係性を体験する中での双方の変化についてとても気づきを得ることができます。子どもの成長という変化、そして親としての成長の変化。その双方が、リンクして新しい関係性の中で、人生の学びが得られていきます。
これって、多くのことにあてはまるのではないかなと思います。仕事や、趣味や、その他もろもろの挑戦などなど。きっと多くのことで、何者かになるということは、日常の取り組みの連続なのだと、強く感じます。
習慣を作っていくこと、そしてそのためのマインドセットをいかに整えていくかということも、渦中において、少し視野を広げてみてもよいのかもしれません。
まとめ
- 子育ては、一大プロジェクト?――絶対に向き合わなければならない絶え間ない変化の道です。
- 何が母にさせるか?――日常的に子どもに真剣に向き合っていくことだと思います。
- 互いの変化がポイント?――関係している互いの変化と進化が、ものごとを発展させるでしょう。
