- どうしたら、よい人生を送っていくことができるでしょうか。
- 実は、自己理解が欠かせません。
- なぜなら、自分が何者で、何が得意で、何を目指しているのかを知ることが、よりよい人生を形作る意志となるためです。
- 本書は、よりよい人生を目指していくための1冊です。
- 本書を通じて、自分がやりたいことについて向き合うヒントを得ることができます。
自分のこと知っている?
よりよい人生を送っていくためには、「自己理解」が不可欠です。そのうえで、「自分が本当にやりたいこと」について、自分の興味、価値観、強み、弱みなどを俯瞰した上で見つけていく工夫が大切になるでしょう。
この問いをもつことがよりよい人生のための第一歩となるのですが、なかなかそうした問い自体をもつことこそ難しいと思う人も少なくないのではないでしょうか。
なぜなら、人は大人になるにつれて、既存の前提の中に身を置き始めるからです。それは自分ではなく、相手を中心に作られている世界です。
例えば、会社を例に取ってみても、これは明確でしょう。(起業とかそういう場合を除いて)会社は、あなたという個が所属する前に形作られていました。「郷に入っては郷に従え」という言葉がある通り、既存の組織にジョインしていくためには、こうしたマインドセットがはじめは大切でしょう。
しかし、時間経るにつれてそうしたマインドセットだけでは、本当の自分自身の意志とはリンクが取れなくなっていくこともあるかもしれません。
社会や周囲の期待に応えることはとても大切なことです。でも、残念なのですが、外的な要因に応えているだけでは、本当の自分の思いをないがしろにしてしまうこともあるのです。
本当の自分を見出すためには、どのようなアクションが必要でしょうか。
まず大事なのは、過去の経験を振り返ってみることです。
- どんな時に充実感を覚えたか。
- どんあ仕事に没頭することができたか。
- 自分の興味や適性はどんなところにあったと言えるか。
あるいは、新しいことに挑戦してみることも重要です。
- 異なる業界の仕事を体験すること。
- 新しい趣味を始めてみること。
- 自分の未知の一面を存分に感じてみること。
こうした振り返りとチャレンジによって、自分と真剣に向き合うことがキーです。
保留し続ける罠とその危険性
「今は忙しいから」「もう少し経験を積んでから」と、問いと向き合うことを先送りにしてしまうと、どこまでいっても、自分を生きることに行き当たりません。
自分のための人生を?
問いとして、例えば、「誰のための人生か」ということについて、真剣に考えてみるのが良いでしょう。
これは究極的にはには、自己実現の本質を問うものです。
多くの人にとって、普遍的に触れられる点については、次のように触れられるかもしれません。
自分の潜在能力を最大限に発揮し、社会に貢献することでもある。
重要なのは、「自分の人生を積極的に選ぶ」ということは、利己的なわがままなチョイスではないということです。なにもないことは、自分という資産を正しく評価することを忘れて、結果的に社会に対しても貢献ののりしろを減少させているのではないか、ということについて意識してみましょう。
自分と世界に積極的か、そうではないか、ということなのかもしれません。
積極的であれば、OPENな解釈やGIVE活動も含めて自分と社会に対して、何かをもたらすこともできるかもしれないですが、そうでなければ、その可能性は減少してしまうでしょう。
もし1年後に死んでしまうとしたら、どんな気持ちが訪れるでしょうか。
そうしたクリティカルな状況にないとしても、いまこの瞬間が、絶え間ない人生の岐路なのです。
この問いかけは、自分の人生に本当に満足しているかを確認する良い機会になります。
もし、生活を変えたい、本当の自分の可能性についても積極的に触れたいということがあるとすれば、それは今の自分に違和感を覚えている可能性があります。
長期的な視野をもって?
大切なことは、長期的な視点でものごと(自分も含む)を見つめてみることです。
時間を身に着けていくと、確実に行動し続けるためのマインドセットと、行動をつくり出していくことが可能になります。
なぜなら、「今は苦しいかもしれないが、この経験は、必ず将来の糧になる」と信じることもできるようになるし、あるいは、今の状況をポジティブ(楽しさや意義意味について触れて)に解釈することも可能になるはずです。
遠い目線で人生を見つめていくことで、障壁を乗り越えたり、障壁だと思っていたと思うものについて、解釈を変えたりすることができるようになります。
そうした経験を経ることで、自分を信じる気持ち、すなわち「自信」を獲得することができるようになります。そうした経験があれば、新しいことにさらに挑戦していくことが可能になります。
これこそが人生においての大きな財産になります。
同じ現象やものごとでも、角度を変えてみていきましょう。固定的な見方をしないことで、ポジティブに人生を拓いていくことが人生のキーです。
「何か違うな」という直感を押し殺してはいけない。
日々過ごす中で、時々「なにか違うかも・・」とか「なんだろう・・この違和感は・・」という気持ちが起こることはありませんか?
その直感を重視していくこと、実はとっても大切なのです。こうした自分の心の声に、人生を豊かにしていくキーポイントになります。
自分を本当に大切にすることになりますね。
人の声を聞くというのは、実はけっこう大変なものです。そして、自分の声を聞くということは、さらにもっと大変なことでもあるし、大切なことでもあるのです。
これらの「何か違うな」という感覚を大切にすることで、私は自分の価値観に合った人間関係や仕事のスタイルを築けました。
だれもが、最適な場所へと導かれるための直感を持っているはずです。ストレスが少なく、自分の意識を最大限活用しながら、感覚を活かして活動できる環境です。
一朝一夕には、到達できない場所になるかもしれませんが、中長期的なマインドセットをもって、進めていくことがキーポイントです。
自分を変えるためには、こちらの1冊「【頭がいいは、視点で決まる!?】メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける|澤円」もぜひご覧ください。
まとめ
- 自分のこと知っている?――よりよい人生のためには自分インサイトが欠かせません。
- 自分のための人生を?――自分と社会がつながっている世界観で利己利他を融合しましょう。
- 長期的な視野をもって?――ものごとを絶えずポジティブに解釈して進めていきましょう。