【持って生まれた自分を活かせ?】自分を変える!――自分が喜ぶ生き方を選ぶ|アーノルド・ベネット

自分を変える!――自分が喜ぶ生き方を選ぶ
  • どうしたら与えられた生命(いのち)を全うすることができるでしょうか。
  • 実は、「自分の気質」を知り、活かすことかもしれません。
  • なぜなら、内に向かっていくことが、結果的に、社会との繋がりを作ることになるからです。
  • 本書は、生きがいを作るための視点を提供する1冊です。
  • 本書を通じて、今の自分の生き方について、確認をすることができるでしょう。
アーノルド・ベネット,渡部昇一
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生きがいを得るには?

“生きがい”のない人生は、人生とはいえない。

本書はそんなストレートな言葉から始まります。

最高に充実した人生を送るためには、度を越さぬ程度に、持って生まれた自分を活かしていくことが不可欠です。

「自分の気質」を満足させることができるか?それがキーポイント。

人は大人になるにつれて、相手や社会に合わせることにあまりにも集中してしまって、自分を出すことや自分の意見を持つことについて、臆病になってしまうようです。

でも、残念なことに、自分の気質は確かに一人ひとりの中に存在しています。それを認めないことは、自然に逆らうことになります。自然に逆らうことは、生きづらさに繋がります。

自分に嘘をついていることになり、自分を大切にしないので、当然不調をきたすことになります。時に心の問題として浮上することもあるでしょう。

本当に大切なのは、自分自身のありのままの姿を知り、そして大切にしてあげることです。

過剰に周りにあわせる必要はないと思います。なにもわがままに過ごせということではありません。当然、社会を生きていくためには、社会の目には見えない確かなロジックに沿っていくことが大切です。

でも本当に大切なことは、そうしたルールを感じながらも、自分の気質を全力を持って使い、より社会との関わりを積極的につくり出していくような営みではないでしょうか。

気質を敵にまわせば、みじめな一生を送るはめになる。どうもがいても気質にはカテはしないのである。理性で対抗しようとしても、徒労に終わるだけだ。

目的と手段を間違わないことです。

会社や組織や国というのは、人が一人ひとり豊かに充実した人生を送るために、必要なものとして、あくまで手段として先人たちがつくり出してきた仕組みです。

私たちはその仕組を目的として捉えるのではなく、あくまで手段として、主従をはっきりさせながら活用するスタンスを忘れないようにすることが重要なのです。

足元を振り返ろう?

いま、自分がどんな習慣を持っているかについて確認することから始めてもいいかもしれません。

1日のうち24時間ある貴重な資源を何に投下しているでしょうか?それは、意識的に?あるいは、無意識のうちに?も含めて確認することです。

私たちは想像以上に、相手によって、そして無意識下に、操作されていることが多いはずです。でも、その時間が膨大に続いたものが人生であるとした場合、豊かで充実した時間が想像できるでしょうか?

きっと答えな否であると思われます。

人間は習慣の動物であるという事実。

同じ時間を過ごすのであれば、意識的にそして、自分にとってどのような意味をなすのかについて、検討して置くおくことが大切かもしれません。

一人ひとりがそういう意識でものごとや自分、あるいは他者と付き合っていった先に、よりよい協働土台が作られる世界観を想像してみることがよいでしょう。

アーノルド・ベネットさんが説く、“申し分ない人生”を送るための6つの要件で自らを振り返ってみることも大切でしょう。

1)自分の身体の内部構造や機能をしること。
2)すべては自分の“足元”の観察から始まること。
3)生活が成り立ってこそ立派な仕事ができること。
4)いち市民として国家に対して持論を持つこと。
5)「教育とは何か」を理解すること。
6)何が善で、何が悪かの判断力をつけること。

これらに共通しているのは、自分が当たり前だと思っていること(自分自身も含めて)を、もう一度その存在や価値について検討してみることが大切であるということです。

私たちがそういうそもそもを知り、疑う目を持つということは、問いに繋がり、自分自身に対して、学びの機会を提供していくことにつながっていきます。

学校に行くことは学びではありません。自らの視点を養い、それを元に考え続けることを習慣化することが学びです。

そこには、絶え間ない外の世界との接続があります。その関係性を通じて、自らを絶えず変化させ、そして向上させていく機会を得ることができるのです。

アーノルド・ベネット,渡部昇一
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無意識を切り捨てない?

あまりに早いうちから、「専門分野」を決めつけないほうが良いでしょう。

専門分野というのは、人が便宜的に決めた概念である可能性があります。そうした既知の概念で自分を説明することは、自分をないがしろにすることです。

自分という存在は、もっと複雑なはずです。

既存の枠組みで、自分をはからず、むしろ、既存の枠組みにとらわれない分野を自ら創っていく思想を持つことが、「自分の気質」を活かすことにつながっていくのではないか?と仮説をもって、進みたいものです。

「自分の気質」を活かすということについて、別の言い方をすれば、それは、“知識欲”に素直に従ってみるということになるでしょう。

知りたいこと、気になること、どうしても違和感を感じてしまうことの正体を突き止めていく過程に学びを見出しましょう。

私たちは本来そうした、視点や問いや考えについて、固有のものを持っているはずです。確かに思考のツールである言葉は社会の中で磨かれてあるものですが、それを使ったとしても表現しきれない何かについて、私たちは感じて、想像することができているのです。

そうしたモヤモヤの部分を切り捨てることは、自分の9割を欠落させるような、大きなインパクトであると思います。なぜなら、無意識の領域は、9割以上あると、様々な文献が語っているためです。

豊かで、充実した生き方というのは、既知のものでない部分に潜んでいる可能性が高い!と信じて、今日を生きていきます。

無意識については、こちらの1冊「【脳は、YES!?】意思決定が9割よくなる 無意識の鍛え方|茂木健一郎」をぜひご覧ください。

まとめ

  • 生きがいを得るには?――自分を本来的に大切にしてあげることです。
  • 足元を振り返ろう?――学びのためのヒントがたくさんあります。
  • 無意識を切り捨てない?――そこに自分らしい気質の原点があります。
アーノルド・ベネット,渡部昇一
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