- どうしたら意義意味を感じ続ける人生を送ることができるでしょうか。
- 実は、大切なのは習慣です。
- なぜなら、習慣をつくることこそ、自分の人としての特性を超えて、よりよい時間を積み重ねていくことができるからです。
- 本書は、世界的に愛されるアーノルド・ベネットさんによる習慣化を説く1冊です。
- 本書を通じて、自分の1日を見直す機会を得ることができます。
脳は鍛えられる?
アーノルド・ベネットさんの見立ては非常にユニークな着想によるところがあります。
それは、脳です。
彼は頭脳もからだの細胞の一部であるという考えをもっていた。
ということは、身体が意志をもって鍛えることができるのと同じように、意志を持ってさえすれば、脳も鍛えられるということです。
もう一人の自分を想像し、その自分が“自分の”脳を鍛えていくことを想像してみましょう。
なぜ、身体のことについて、考えるのは容易なのに、脳については、考えることが難しいのでしょうか。
それは実は、脳について私たちが気づくのが難しいからです。
なぜなら脳自身が、思考の根源であることによります。
たとえば、自分の思考が調子悪いことについて意識的になるのはとても難しいです。なんだか調子悪いなぁということを意識できるのは、体調や心の状態で、思考について「今日の思考はなんだか晴れていないな!」と明確に感じることは他の問題よりも難しいのです。
でも、脳には調子の悪い時があります。飲みすぎた翌日や、寝不足の朝など、脳の思考は自分が想像する以上に、困難な状況になっていることがあります。
脳の調子が悪いからと言って、あなたはなにか明確な対策を講じるでしょうか。そんなことはないはずです。恥じることなく、それを痛切にくいることもなく受け入れてしまうはずです。
しかし、脳は鍛えることができるし、そのために私たちはもっと努力してもいいのかもしれません。
言語化がキー?
脳を鍛えることとして重要なのことは、思考を見える化してみることです。
上述の通り思考について私たちが意識下に置くことは難しいのが、身体的特徴から明らかです。
だから、もう一人に自分自身を俯瞰させるように、自分の考えを眼前に表すことが効果的です。
キーは、まず、書いてみることです。
頭を効率的に働かせるべく真剣に努力しようというのなら、ものを書く訓練というのは、是が非でもやらなければならないことの一つである。
ものを書くということは、自分の言語化されていない思考を整理することにもなりますし、そのこと自体が脳を使ってかんがえるということを進めるヒントを提供してくれさえします。
また、書くということは、どんな時代になっても計画を前に進めるためには、重要なファクターです。AIに状況を認識させて、指示をするのもまずは言語が中心になるということは、当面変わらないことです。
毎日、自分を振り返る日記や、あるいは、なんらかのメモによる記録を取ってみることを進めてみましょう。そのことでもう一人の自分とまるで対話するかのように、自分自身について意識を向けること、そして考えることの訓練ができるようになるでしょう。
考えれば考えるだけ、幸せを感じることができるかもしれません。
いまをただ曖昧に過ごすのではなく、ちょっと立ち止まってみて、そして、状況を認識して、「どのようにものごとをとらえてみることが理想なのか?」を今一度問いてみることが重要です。
人はそれぞれが哲学者となりうる。
自分の哲学を始めてみましょう。
その起点は、問いです。
実際、私の問いに対して哲学者がどんな答えを出そうと、少しも私はかまわない。こうした場合、人それぞれが、自分自身で哲学者とならなければならないからだ。
自分で問いを立てて、それに向けて、考え続けていくことが、自分にとってより良い場所へ向かう道となりえます。
今ここから始めましょう!?
こうして、自分自身と向き合う時間が増えていくことで、外部の環境をあるがままに受け止められるようになります。
すると、不満を持つことが減っていきます。
なるべくしてなっているのが、世界であると気づくからです。私たちはただ、そこに関係性の中に存在しているだけ。内的な意識は、唯一コントロールすることができて、世界を捉えることの自由は常に守られていますが、外の世界(あるいは自分の身体さえ)を自分が完全に制御することは、実は不可能なのです。
不満だらけのまま人生を生きていく無念さ。
今というかけがえのない時を、味わい尽くしているか?
上記を、問うてみることから始めてはいかがでしょうか。
いまという時を生ききることを忘れてはならないのです。私たちの、手中にあるチャンス・機会を、もっと見つめて、評価して、積極的に活用していく発想を持つことです。
モチベーションの起点は、自分自身であり、それはすなわち他者を大切にするということにつながっていくかもしれません。自分自身というある意味での「他者」を私たちは大切にするすべを得ることができます。そして、その「他者」はさらに社会という他者との繋がりのなかで、生かされています。
つまり、自分自身を含めた「他者」(他者)をも大切にできるということが、実はとても大切な視点です。
他人に対する思いやりこそ、至福を生む最大の源であることも知っている。
誰もがきっと時に気づくことかもしれません。自分の人生のキーポイントに。
でも、多くの機会にあたって、私たちはそれに気づかないふりをします。
きっと大切なことは、「こういうことだ(!)」と気づくのですが、それを言葉にして、行動にして、習慣にできるのは、残念ながらごく一部の人に留まるかもしれません。
でも、チャンスは常に目の前にあるのです。そう、今生きているということ自体がチャンスであり、奇跡なのです。
行動をしてみることです。目の前の自分という人、そして他者という人に対して、何をするのかで、あなたが、あなたの人生が、今この瞬間に決定していきます。
習慣化については、こちらの1冊「【謙虚なるインプットを・・!?】インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。|菅付雅信」も大変おすすめです。ぜひご覧ください。
まとめ
- 脳は鍛えられる?――身体を鍛えるのと同じように、思考を鍛えることは可能です。
- 言語化がキー?――思考を言葉にすると、自分自身を外部化することができます。
- 今ここから始めましょう!?――行動こそが自分を創っていきます。