- いかに、「チーム」の掛け算の力を引き出すことができるでしょうか。
- 実は、OPENであることです。
- なぜなら、すべてをひっくるめて、脳をフル活用することにつながるからです。
- 本書は、オープン思考の可能性を探る1冊です。
- 本書を通じて、自分の思考の特徴について俯瞰的に気づきを得ることができるかも知れません。
オープン思考とは?
情報が世の中に溢れて、ただしく取捨選択をして、状況にあわせて絶えずアウトプットをしていくことの重要性が、相対的に高まってきています。
自分一人の能力を過信するのではなく、他者との共同をして、チームの相乗効果的力をいかに活用してくかも論点になっています。
他者とよりよい共同を実践していくためには、まず自分自身が「思いを描き、意思決定して、行動する」そういうった3つの相互作用に期待することが大切です。
この3つのプロセスを本書では、「オープン思考」と呼ぶコンセプトの中核として位置させています。
以下のような問いを経て、自分の思考や行動の特徴を知ることから始めてみましょう。
- 自分はアイデアを思い描ける人間だろうか?
- 自分は意思決定ができる人間だろうか?
- 自分はものごとを実行できる人間だろうか?
- 自分が「オープン思考」ができる人間だろうか?
- 自分は、上記の4つの特徴を満たせているだろうか?
オープンであるとは、すべてをひっくるめる、ということだ。
オープン思考には3つのフェーズがあります。
1.クリエイティブ思考(創造的思考)Creative Thinking
2.クリティカル思考(批判的思考)Critival Thinking
3.アプライド思考(実践的思考)Applied Thinking
これらを順番に繰り返し用いるのが、オープン思考です。
クリエイティブ思考は、制約から自らを解き放ち、新しいアイデアを生み出します。ポイントは、じっくり思いを巡らせているかどうかということです。
また、クリティカル思考とは、道義的かつタイムリーな判断をするために、アイデアや事実を徹底的に分析することです。ポイントは、どうやってものごとを判断しているか?ということです。
そして、アプライド思考とは、決断をきちんと実行に移すことです。ポイントは思慮深く行動することができるか?という点にあります。
オープン思考という哲学を活かそう?
オープン思考が塩化にできるようになるためには、「熟考」と「行動」の関係性を知る必要があります。考え抜いた選択肢と、選んだ答えと、実際に取る行動のあいだに常にある思考の循環を意識することです。
オープン思考とは、いわば1つの哲学なのだ。
さらに言えば、オープン思考は、「行動」の背中を押しながら、やがて「習慣」として身につけることを促進してくれます。
よく考えることと、実際の行動という2つのファクターがともに影響し合っていることを意識して、バランスを意識してみましょう。
行動がなければ、思考を更新していくことが難しいですし、あるいは、思考がなければ、行動の末、よりよい学びを得る機会が減少してしまいます。
2つのファクターのバランスが崩れてしまうと「無関心」「優柔不断」「硬直」という状態をもたらしてしまう可能性が増大します。
オープン思考の3つのステップを実践に移す中で、以下のようなマインドセットが養われているかどうかについて、確認をしながら進めていくことです。
- 長期的な視点を持つ
- 責任感を養う
- 粘り強さを尊ぶ
- 目に見えないものを大切にする
- 対立を乗り越える
- 何にも肩入れしない
- 長く生き続けるものを活かす
絶え間ない思考と実践へ?
オープン思考とは、創造性、批判性(当たり前を疑う)、実践を通じて、考えることと行動を両立させながら、その中で学びをアップデートしていく試みであると言ってよいでしょう。
オープン思考 Open To Think 熟考と意思決定と行動とをホリスティックに行うことで、道義にかなった結果を導く試みのこと。
オープン思考が実践できているか、3つの問いで確認してみましょう。
- じっくり思い描くことに十分な時間を使っているだろうか?
- ファクト(事実)や証拠にもとづいて万全の判断をしているだろうか?
- 行動を急いで完了しようとしていないだろうか?
オープン思考を進めるうえで大切な着眼点があります。まず、大切なのは、時間は、思考においてきわめて重要な要素であるということです。時間の使い方を間違えるとすべてが狂ってしまいます。
そして、時間を欠けすぎて集中力を切らしてしまうようではいけません。スタートラインに立つためには、夢をひたむきんい描きながら、最適なバランスで、実践へと移るということです。適切なタイミングで実践へとフェーズを移してみましょう。
自分の判断に対して、柔軟に、必要であればいつでも意思決定を見直せるように心がけることも忘れてはいけません。「こうあるべき」にとらわれすぎることは、誰の幸せにもなりません。
考えたことだけを頭の中だけで覚えておこうとしないことです。
環境を整えて、思考と実践がしやすい状況を作り出しておくことも欠かせません。その中には、「忙しさ」に対するマインドセットも含まれます。過剰な忙しさで満足をしているのではなく、抜本的に仕組みややりたいことを点検しながら、質実伴った思考と行動ができているかどうかに、フォーカスしましょう。
情報やファクトが欠けていることを言い訳にせず、実際に行動していくことから、補完をしてみましょう。
絶えず、集中できるタイミングと環境を設定しながら、「思いを描き、意思決定をし、行動すること」を常に繰り返していきましょう。
実践とは、もしかするとアウトプットとして捉えてみることもできるかも知れません。こちらの1冊「【仮説と能動、それが「質」に直結する!?】アウトプット思考 1の情報から10の答えを導き出すプロの技術|内田和成」もぜひご覧いただきながら、行動のヒントを得てみましょう。
まとめ
- オープン思考とは?――3つの思考プロセスを通じて、思考と実践を繰り返すことです。
- オープン思考という哲学を活かそう?――それは、習慣として定着するものです。
- 絶え間ない思考と実践へ?――それは、すなわち時間の使い方を規定するものです。