【勘は、仕組み?】右脳思考を鍛える―「観・感・勘」を実践! 究極のアイデアのつくり方|内田和成

右脳思考を鍛える―「観・感・勘」を実践! 究極のアイデアのつくり方
  • どうしたら、日常生活をより創造的で、エキサイティングなものにできるでしょうか。
  • 実は、直感を磨くことはとても大切かも知れません。
  • なぜなら、仮説を積極的に立てることが、社会や世界との繋がりになるから。
  • 本書は、右脳思考を鍛え、直感を運用するための心構えとスキルに関する1冊です。
  • 本書を通じて、勘のマネジメントを行うヒントを得ることができます。

勘を重視するには?

もっと勘を頼ってもいいのかも知れません。というのも勘というのは、多くの場合、過去の経験に裏付けされて自然と取捨選択した結果であると、捉えられるからです。それほど非科学的なものではないし、当たる確率もそこまで低くはない仮説なのです。

もちろん仮説だから、それが必ず当たるんだ!というスタンスは取らないほうが良いです。でも、選択肢の一つとして、保有することは可能なはずです。

最も重要なことは毎日の生活の中で、いかに勘を働かすことのできる情報刺激を得続けることができるか、ということになります。

そのために必要なのは、「問題意識」です。

問題意識さえあれば、脳の中で、特定の情報に記し(レ点)をつける行為はスムーズにできるはずだ。

問題意識を事前に持っておくことで、毎日の接触する情報の内容とそれを解釈してみようとする行為が変わります。さらに、それによって、自分の行動が変化することによって、さらに新しい情報を得るための体験を作ることができます。

問題意識が発想の連鎖を生む。

つまるところ、「問題意識」をどこに持つことができるか?ということに生き様は現れるのかも知れません。その問題意識を起点にして、自らの勘というOSがアップデートしていきます。

1次情報がキー?

情報を整理することには余り意味がありません。ましてや、覚える行為もそこまで意味をなさないでしょう。

多くの情報にふれることで、きっとそれをまとめたり、整理して、整えておきたい!という衝動にかられるでしょう。

しかし、いくら情報をまとめても、そこから何かをアウトプットしなければ、それは自己満足で終わってしまうでしょう。

大切なのは、他者との関係性の中で学びを深めて、そして勘の感度を養っていくというスタンスと行為です。

インプットの労力は1か2程度で、アウトプットするは10できるというのが理想の情報収集・活用術だ。

あくまで、本能を重視してみて、情報に向き合いながら、それを自分なりの言葉や表現で、外に出し続けてみましょう。

ちなにみアウトプットに関してはこちらの1冊「【仮説と能動、それが「質」に直結する!?】アウトプット思考 1の情報から10の答えを導き出すプロの技術|内田和成」もおすすめです。

情報の質にも注目してみましょう。大切なのは、1次情報にいかにリーチできるかということです。情報は人が持っています。現場に出かけていって、他者とともに体験や経験を育むことで、有益な相対的に貴重な情報を入手することができます。

そう考えて見ると、いかに自分の行動範囲の拡張を止めないか、ということが大切な論点になってきそうです。人はほうっておくと、同じことを続けて行っていこうとします。それのほうが、失敗もしないし、安心だからです。

でも残念ながら、環境は徐々に移ろいで、変化していきます。同じことを続けていては、その環境から置いてきぼりをくらい、結果的に、あまりよろしくない状況(自分が望まない状況)に陥ることだってあるでしょう。

だから、自分の安心できる場所を拡張するイメージで、自分が求める何かを見定め、誰かに絶えず会っていく行為を続けてみるのが良いのです。

仕組み化を目指そう?

勘を働かせるためのキーポイントをまとめてみましょう。

  • 自分なりの情報のプール(1次情報歓迎)
  • キョロキョロする好奇心(問題意識によって活性化)
  • 情報をまとめるのではなくアウトプット重視
  • 脳にレ点を打つ
  • とにかく手を動かす

こうしたポイントを意識しながら、日常生活にどのような習慣をつくることができるかを検討してみてもよいのかも知れません。

時間を味方につけるという視点も重視してみましょう。

あとは放置して、熟成を待つ。そして折にふれて、この袋ファイルを見直す。そのときに、これは使える情報だと思ったものは、袋ファイルから昇格させる。

情報をアウトプットし続けていくと、自分の中ではなく、実は外部に情報のプールが出来上がってくることに気づきます。そしてそれらの情報は時間が経つにつれて、自身の問題意識が移ろいだり、深まったりする中で、新しい見え方を提供してくれます。

その時に改めてどのような勘を用いて、仮説が立てられるのかを検討してみると、さらに別の着眼点を得ることもできるかも知れません。

一見すると仕事に役立ちそうもない情報が発酵して、あるいは熟成してスパークするものなのだ。

もっとも重要なことは、下記のステップを自らの習慣の中にインストールすることです。

0.問題意識を養う
1.現象を見る
2.問題意識による引っ掛かりを得る
3.ひらめく(勘が作動する)
4.アウトプットする

こうした行為を繰り返すスパイラルに自身を導くことができるかどうか・・?です。

すると畢竟、自分が何者で、何をしたいのか?というパーソナルなパーパスの必要性が見えてきます。

その論点については、こちらの1冊「【キャリア・アンカーを活用した内省の仕方とは!?】自分らしい働き方はWHYがすべて教えてくれる|粟野智子」などもぜひご覧ください。

まとめ

  • 勘を重視するには?――勘という仮説の精度と内容を見直してみましょう。
  • 1次情報がキー?――相対的に誰も持たない貴重な情報を起点にはじめましょう。
  • 仕組み化を目指そう?――自分がなぜ勘を磨くのかを納得し仕組み化を図りましょう。
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