- どうしたら、労働生産性を高めることができるでしょうか。
- 実は、情報を取り扱う私たちが、“シンプル”を目指すことかも。
- なぜなら、“シンプル”は伝播するからです。
- 本書は、簡潔さが、いかに重要な「戦略」となりうるかを説く1冊です。
- 本書を通じて、自分のアウトプットを点検する機会を得られます。
スマート・シンプルでいきましょう?
本書が説くのは、「スマート・シンプル(賢明な簡潔さ)」という発想です。情報化社会の中にあって、私たちは情報で埋め尽くされています。本当に大切な情報を埋もれさせないためにも、シンプルなインプット&アウトプットを心がけるようにしていきましょう。
私たちは、長い文章を書いています。メール、お知らせ、企画書、なんでもいいですが、なぜか長いほうがいいのでは?というインサイトに取り憑かれているようでもあります。
大切なのは、時間を有効活用するという視点。だから、別に要件を短く伝えられるのであれば、それに越したことはありません。
私たちは、長さは深さは重みとイコールだと教えられる。
コミュニケーションの方法を今すぐ「スマート・シンプル(賢明な簡潔さ)」に見直してみましょう。
この「スマート・シンプル(賢明な簡潔さ)」というアプローチは、周りに伝播していきます。シンプルで良かったんだ!と気づけば、人間のやすきに流れる法則を上手にハックして、みんなでシンプルなやり取りを目指しましょう。
そのことで、たくさんの時間が創出されてます。その貴重な時間を、自らが生産性が高まる!と思えるタスクに振り分けをしていけばよりよい人生の時間を積み重ねていくことができるようになるでしょう。
4つのステップがキー?
改めて、書いた言葉について、フォーカスしましょう。
言葉を減らして効果を高める
まず、大前提として、次を意識してみましょう。
- ほとんどの人は、あなたが書いたものを斜め読みするか、大半を読み飛ばしている。
- だからこそ、一字一句を有意義なものにするほかない。
- より少ない時間で多くの価値を提供する。
- 読み手を最優先に考える。
- 相手の欲するものを与える。
- 読み手の心を動かし、行動を誘発するには、これまでのやり方やスタイルを絶えず変える。
余計な言葉を削ぎ落として、シンプルな文章を選択するだけで、あなたは、すぐにかつてないほど自身に満ちた声色で、はっきりとメッセージを届けられるようになります。
そして、そのはっきりとしたメッセージこそが、周りの雑音をシャットアウトして、あなたの声をさらに相手に届けやすくもしていくのです。
「スマート・シンプル(賢明な簡潔さ)」のために4つを意識しましょう。
1)「タイトル」で心をつかむこと。
2)「リード文」でいちばん大切なことを伝えること。
3)「なぜそれが重要か?」で文脈を示すこと。
4)「さらに知る」で詳細を伝えること。
考え方もシンプルにいきましょう。伝えたいことを理解してもらう一番の近道はなにか・・・
(それは)「伝えたいことだけ」を伝えること。
「伝えたいことだけ」でやめてみるのです。
No more 余計なこと!
そうすれば、相手はあなたが伝えたかったことを一字一句、すぐに繰り返してくれます。
プッシュでなく、プルで!
上述の4つの視点で、自分の文章に磨きをかけて、「スマート・シンプル(賢明な簡潔さ)」なものにしましょう。
「タイトル」や「リード文」は、「ねえ、聞いて」に相当します。
おや?と聞いてもらえるようなエッセンスを盛り込んでおきましょう。以下のようなスタンスが大切です。
- これから大事なことを伝えます。そしてあなたの時間を割くに値する面白い伝え方をしますよ!が伝わるように。
- Not「大事なお知らせがあるから少しだけお時間をもらえませんか?」→退屈のもと。
- Not「これはすごい話だからぜひ読むべき。」→食らいつかない。
こうした「タイトル」や「リード文」を検討するためにも、まずはいちばん大事なポイントを自分の中で検討してみることが大切です。枝葉のエピソードは省いて、1文に収斂させることを意識し、「副詞」「弱い言葉」「あいまいな表現」を割愛します。
そして最後に自問します。本当にこの文章を発出してOKかということを・・!
大半の人は、「何」が重要かだけではなく、「なぜ」重要かも理解できないほど忙しい。
だからあなたはそんな方たちのためにヒーローになるのです。キビキビとわかりやすく明快に伝えることで、読者を救うのです。
そうすれば何が起こりそうか・・!?あなたはすでに感じていますね。
アウトプットについては、こちらの投稿「【仮説と能動、それが「質」に直結する!?】アウトプット思考 1の情報から10の答えを導き出すプロの技術|内田和成」もぜひご覧ください。
まとめ
- スマート・シンプルでいきましょう?――相手のためにもシンプルに。
- 4つのステップがキー?――「タイトル」「リード文」「なぜ重要」「さらに知る」を重視します。
- プッシュでなく、プルで!――人が求めることが集まる情報源になりましょう。