- どうしたら、もっと生きやすくなるでしょうか。
- 実は、他者を愛する(自分も含む)ことに尽きるかも。
- なぜなら、人は人のために生きることに、最も幸福を感じることができるから。
- 本書は、自分の考えや行動を改めて見るメルための人生訓です。
- 本書を通じて、当たり前だった自分の思考や言動を再検討する機会を得ることができます。
人が本来持つ目的とは?
昨日の投稿「【時間資本を投資しよう!?】最高の人生を約束する 自分の磨き方|オリソン・マーデン,弓場隆」に続き今回もこちらの1冊『最高の人生を約束する自分の磨き方』のレビューを続けてみたいと思います。昨日の投稿では、よりよい人生を目指していくためには、よりよい習慣を身につけること。そして、その習慣とは、学びを続けることであり、時間という貴重な資源を投資するというマインドセットがキーになるということでした。
そもそも人の幸福というのは、何らかのことに熱中していたり、その活動自体を俯瞰して捉えている時に感じることができます。
本来、人間は何らかのことをするために生まれてきた。
自分が仕事を通じて人間的に向上していること自体が、私たちに最上の幸福を感じるヒントを提供してくれると考えてよいでしょう。成功よりも、成長を、と説いてくださっているのは、思想家の田坂広志さんです。ぜひこちらの1冊「【人生は、学びの連続である!?】成長し続けるための77の言葉|田坂広志」もあわせて拝読いただきたいのですが、氏の考え方によると、まずは自らの考えや行いを見直すことがとても大切であるということに気づきます。
コントロールすることができない、名誉や評価などの外部からの称賛を期待し続けることは神経をすり減らします。そうではなくて、自らの中に成長のヒントを見出し、その種を育てていくことに集中することが理想の人生を立ち上げていく軸になります。
幸せに集中するためには、自分の成長に目的意識を持ち、毎日の生活をデザインすることです。そして、「なぜ自分が成長するのか?」ということですが、これについては、他者のため、世界のためと言うことに尽きるでしょう。
幸せを手に入れる唯一の方法は、誠実な気持ちで社会の役に立つ生き方をすることである。それ以外の生き方では人間は幸せになれない。
社会や人のためになるということを目的意識に、自分自身の絶え間ない成長を望み活動を続けてみましょう。そうすることによって、毎日の生活の中のあらゆるできごとから多くの学びを得ることが可能になるはずです。毎日は学びにあふれていることに気づくとき、人は、最大の成長の機会を得るのです。
自分に自身を!?
自分自身をもっと大切に扱うことも大切かも知れません。
若者にひとつだけアドバイスをするなら、「自分を徹底的に信じなさい」と言いたい。そして、自分の力を覚醒させて努力を積み重ねれば、素晴らしい人間になれるだけでなく、どんな困難も乗り越えて成功と幸福が手に入る。
自分ができること、やってきたことを過小評価してはいけません。そのためにも、自分が達成してきたことを思い出して、言語化し、ポジティブに解釈することをしてみましょう。そうすれば、あなたが今あるがままにあることはとても奇跡的に思えるようになります。
そして、実は無意識的に、自らを落とし込んでいたことに気づくきっかけを得ることもできるかも知れません。自分をポジティブにとらえてあげて、そこから新しい活動や他者との関係性を作っていくことに集中しましょう。
こうした自分自身に対する見立ても幸福に関わってきます。自分をまず認めてあげることから、幸福を感じるヒントになるためです。
想像以上に無意識の力というのは大きなものです。ネガティブに無意識の中で判断を下していれば、知らず知らずにネガティブになってしまいますし、その反対に、ポジティブな側面を意識しているようにすれば、その様になっていきます。
例えば、「お金持ちになりたい!」と想像したとしましょう。すると、あなたの意識は、「お金持ちになりたい」=「まだ、お金を持っていない状態」を強くイメージしてしまいます。脳は、否定を認識することがとても苦手、というかできないので、「お金を持っていない状態」を継続することが望みなのであると間違った認識(脳からしたら素直な認識)をしてしまうのです。そして常に、お金がない状態になり、当初の願いである「お金持ちになりたい!」からかけ離れていきます。
大切なのは、よりよい状態を常にイメージして、それがすでに足元において実現されていることを強く意識することです。つまり「ないことや不足していることを嘆く」のではなく、「すでに満たされていることに強くフォーカスする」ということが大切です。
私たちは、常に満たされている状態?
すでに満たされている楽しい日常を感じながら、一瞬一瞬を大切にいきていきましょう。
子供にとっても大人にとっても、楽しく過ごすことは世の中で最も安くて最もよく効く薬である。
子どもには勉強を指せるだけではなく、本当の学びとは何かを気づいてほしいと願うのです。それが一生をよりよく生きることに繋がるという確信を親自身も持ちましょう。この視点は、子どもをより幸せを感じやすい体質にしながら、より健全な人生を歩むのに役立ちます。大人も仕事に励むばかりではなく、余暇を楽しんだり、自分の行いたいことに集中しているさまを子どもと共有することも大切でしょう。
大人が本当にイキイキと過ごすことができれば、子どもだってその真似をしてくれるようになるでしょう。
ほんの少しの工夫で、人はよりよい人生のために毎日の言動をよりよい方向へ向けることができるのです。
本当の幸せは、善行を施して人々の役に立つという喜びから生まれるものだ。
誰かに対して、素直に優しい言葉をかけること、そして寛大に振る舞い続けること、困っている人を助けること、こうした素直な言動を続けていき、他者を助け、そのことが返って自らの喜びになるような人生の時間の重ね方をしてみましょう。
まとめ
- 人が本来持つ目的とは?――何かをするために、生まれてきたのが人であると捉えてみましょう。
- 自分に自身を!?――小さな出来事でもポジティブにとらえて、自らを喚起しましょう。
- 私たちは、常に満たされている状態?――それがさらなる豊かさを連れてきてくれます。