【時間資本を投資しよう!?】最高の人生を約束する 自分の磨き方|オリソン・マーデン,弓場隆

最高の人生を約束する 自分の磨き方
  • どうしたら、よりよい人生の時間を積み上げていくことができるでしょうか。
  • 実は、普遍的な自己啓発の考え方に触れることもヒントになるかも。
  • 1897年(明治30年)に出版され、なお今でも世界中で愛され続けている人生訓があります。
  • 松下幸之助さん、稲盛和夫さんも学んだオリソン・マーデンさんによるものです。
  • 本書を通じて、普遍的な生き方のヒントに触れ、自らを振り返ることができます。
オリソン・マーデン,弓場隆
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成功とは?

オリソン・スウィート・マーデン(Orison Swett Marden, 1850年–1924年)は、アメリカの著作家であり、自己啓発と成功哲学の先駆者の一人です。彼は「成功学」の創始者として広く認識されており、多くの著作を通じて成功と幸福に関する哲学を広めました。オリソン・マーデンの思想は、今日でも多くの人々に影響を与えており、彼の著作は自己啓発の古典として読み継がれています。

彼の人生哲学は、個人の努力と自己信頼が成功の鍵であると信じるものでした。また、彼は逆境を克服する力を強調し、困難な状況でも前向きな姿勢を保つことの重要性を説きました。

本書は、そんなオリソン・マーデンさんの19世紀末から、20世紀の初頭にかけて約30年にわたり作家として活動しました。本書は、その思想の真髄をわかりやすく伝えるために、未邦訳の著作も含めて膨大な作品群から迷言を抜粋し、超訳という形で簡潔にまとめたものです。

今回の投稿では、その中からいつかの視点をご紹介していきたいと思います。

まず人生において何かを迷ったときや、困難に巡り合ったときには、とにかく前進をしてみることを検討しましょう。毎日、毎朝、新しい1日のスタートを思いっきり切ってみます。今日は日々は、新しいものです。昨日と同じ日はありません。だからたとえ何かに悩んでいても、あるいは困難に向かっていたとしても、新しい1日を熱心に生きてみることです。その結果、もしかしたら、迷いが晴れることもあるいは、困難を乗り越えることだって可能になるはずです。

「毎日が新たな始まりだ。毎朝、とにかく一歩を踏み出そう。迷ったら前進せよ。進歩が止まれば、衰退が始まる。人生を素晴らしいものにするうえで、元でがかかわらず、最も役に立つのは、心のこもった笑顔である」

オリソン・マーデンさんが、四半世紀以上作家として、自己啓発家として活躍される中で見出した、成功のための視点は次のようなものです。

  • 利己心は邪悪だが、利他の心は黄金である。
  • 自分が信じる道を貫けば、どんな荒波も切り抜けることができる。
  • どんなに小さくても怒りは猛毒であり、怒りを抑えることは万能薬である。
  • 敵味方を問わず、常に世の中に愛を発信すれば、その何倍もの見返りが得られる。

成功というのは、自分ひとりだけでえられるものではありません。必ず他者の存在がある。そうした他者との関係性をより良いものとして捉えて、利他、あるいは、愛の視点を元に活動を続けていくことがよりよい人生を生きるヒントになりそうです。

習慣が人生を作る?

目の前の仕事に熱心に取り組んでみるというのも、とくに大切な活動になるでしょう。

どんな仕事でも一生懸命に打ち込むことによって、やがて大きなことができるようになるのである。

自分がたとえやりたくない仕事、他の人がやるべき仕事、あるいは、自分が苦手な仕事などなど・・そうした仕事に直面しても、逃げないことです。一生懸命に解釈をして、自ら真心を込めて仕事に当たることができれば、きっとそこから新しいヒントやチャンスを得ることができます。人生というのは、そうしたものごとの解釈と挑戦の積み重ねなのかも知れません。振り返ってみた時に、あのときチャレンジして良かったと思えれば、最高ですし、あるいは、チャレンジしてもあんまりだったと思えることはまだ良いのです。むしろ、なぜチャレンジしなかったのだ・・と悔やむよりは。

明るい未来を見つめ続けていけば、毎日の習慣をより良いものにしていくことは、想像以上に簡単なものかも知れません。空き時間があったら、勉強をしてみたり、読書をしてみたり、あるいはそこから得られた学びをアウトプットしてみたり、いろんな活動をして自らを高めていくこともできるでしょう。

大切なのは、学びをなくさないということです。人生自体が学びの連続です。日常のものごととの出会いが学びになるはずです。その感度を高めておくためにも、常に自らアンテナを高く張ったり、目の前のものごとから学ぶ姿勢を持ってみたりといったモードであるということを目指したいものです。

何歳になっても勇気、勤勉、進取の気性に尊び、余暇を利用して能力開発に励むことが、智恵を磨き、資産を築き、明るい未来を手に入れる秘訣である。

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時間こそ資本?

天才というのは、別名、「粘り強い人」であると思われます。誰しも天才性を持っているのですが、それが発揮できないような環境はモードにあるだけであると考えてみましょう。自分の特徴を知らなかったり、自分が本当に求めていることにまだ気づいていなかったり、なにか外の環境にあまりにも左右されていたり、そうした状態では素直に自らの天才性を活用することは難しいでしょう。

自分との対話の末、自らの役割を知り、そして毎日の小さな時間を積み加算寝ていけるようなスパイラルを持つことができるか、が、天才性を花開かせるヒントになります。1日1日、一瞬一瞬の習慣をつくれるかがキーなのです。

時間がどんなにかぎられていて、日々の仕事がどんなにきつくても、頭を鍛えることはできる。

鉄鋼王アンドリュー・カーネギーもスコットランドからの貧しい移民でした。また、移民であるため小学校しか出ることができていませんでした。しかしスキマ時間に読書をして、幅広い知識を身につけることによって、仕事で功績をあげて巨万の富を築きました。蒸気機関車の改良に成功したジョージ・スティーブンソンはあらゆるスキマ時間をまるで黄金のようにみなして、非常に大きな成果を上げたといいます。昼間は鉄鉱夫として働きながら、仕事が終わったら夜間学校で読み書きと算数を学んだのです。

大きな功績を上げた人たちの生涯を調べると、寸暇を惜しんで勉学に励み、頭を鍛えていたことがわかります。忙しい日常生活といえど、スキマ時間は想像以上に見つけられると思います。自分への投資ほど莫大な利益をもたらすものはありません。時間を上手に活用しながら、自分が自然に取り組めることに常に挑戦して、1日1日を積み重ねてみることを始めてみるのが良いでしょう。

一流の人は時間を本当に大切にします。彼らは時間こそが人生を豊かにしてくれる貴重な資本であるということを知っているからです。スキマ時間を活用して、何をするかが人生を左右することをよく理解しています。

一方で、二流の人は時間を貴重な資本とはみなさず、夢をかなえるためにすべきことをしません。そんなことをするよりも過剰に余暇に使ってしまったり、あるいは単にダラダラとしてしまったりそうした時間の使い方をして、浪費します。

時間は資本であるからこそ、投資しましょう。大切なのは、自らの資本をより豊かにするために、自己研鑽や学習という投資を行って自らを絶えず磨き続け、アップデートし続けるということです。

「今日を有意義なものにする」と誓う必要がある。

朝起きてから、夜寝るまで、今日1日を有意義なものにするのであるという意識を元に、活動を積み重ねてみましょう。

自分のやるべきこと、やりたいことを見つけて、それを突き詰めていくことを自体を楽しんでみましょう。するとあなたは心からの笑顔で毎日人々と付き合うことができます。すると、人から見たあなたの印象はとても良いものになります。そして、同じような発想や感覚を持っている人が集まり、一緒に新しい活動を作っていくことが可能になります。

仲間があつまれば、より良い活動をともに作っていくことが可能になります。いつも自分のことばかりを考えては、幸せを感じることはできません。大切なのは自分の幸福と人の幸福の接点を常に考え続けられるか、という着眼点にあります。ちょっとしたことで十分です。その視点から検討できる活動を続けてみれば、新しい視野を得ることができ、次の活動を見出すことだってできるでしょう。

幸せを手に入れる唯一の方法は、誠実な気持ちで社会の役に立つ生き方をすることである。それ以外の生き方では人間は幸せになれない。

オリソン・マーデンさんの成功哲学は、単純明快でありますが、非常に奥が深いです。勉学に励むこと、自助努力といった美徳を強調しており、さらに楽観主義、寛容の精神、快活な性格の重要性をとき、引き寄せの法則にも言及していることから、多くの視点で、自らの活動や考えを検討させてくれる視点を提供してくれます。

時間資本に関する考え方はとても興味深いものです。ぜひこちらの1冊「【時間を、信頼の貯蓄に変える!?】投資思考|野原秀介」もあわせてご覧ください。

仲間の重要性については、こちらの1冊「【学校で教えてくれないWHOの話とは!?】WHO NOT HOW 「どうやるか」ではなく「誰とやるか」|ダン・サリヴァン,ベンジャミン・ハーディ,森由美子」もぜひご覧ください。

まとめ

  • 成功とは?――他者との関係性の中で、初めて見出されるものであり、自分ひとりで到達できるものではありません。
  • 習慣が人生を作る?――1日1日の過ごし方が人生の時間となります。
  • 時間こそ資本?――スキマ時間を活用してポジティブサイクルを作っていきましょう。
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