【“遊ぶ”ように、考えてみよう!?】パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法|柿内尚文

パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法
  • どうしたらよりよく考え、魅力的なアイデアを見出すことができるでしょうか。
  • 実は、考えることについて詳しく知る必要があります。
  • なぜなら、考えるとは、誰もが身につけることができる技術だからです。
  • 本書は、広告会社を経て、出版業界で活躍する著者・垣内尚文さんによる考えるための1冊です。
  • 本書を通じて、よりよい思考を導くためのヒントをえられます。

考えるとは!?

誰にでもできる感がることを味方につければ、社会とより良い関係性を作りながら、自分の意志を形にし続け、よりよい人生を目指すことが可能になります。考えるとは、誰でもできる技術です。技術を身につけるためには、それが一体何なのかをまず、知る必要があります。

考えることについて、3つの視点で理解を深めてみましょう。

1)考えることは、「広げる」+「深める」である。
考えることは、広げることと、深めることの組み合わせです。広げるとは可能性を広げることです。いままで存在しなかったものを生みだしたり、新しい価値を作っていくことです。深めるとは本質的価値を深めて知ることです。「そもそも」に触れに行くと捉えても良いかも知れません。

2)考えると、思うは全く異なるものである。
思うというのは、頭に浮かんでくる発想のことです。一方で、考えるとは「目的」のために意識的に思考するということです。

3)考えるには「論理的に考える」と「非論理的に考える」がある。
論理的に考えるとは、AはBである。BはCである。だから、AもCであるといえる。のようにものごとを積み重ねて見つめていく過程です。一方で、非論理的とはそうした積み重ねがありません。
未来に向けて本当に必要なものや、問題について検討してみた場合、実はこういうことがたいせつなのではないか・・というように視点を得ることがあります。そうした未来的なアイディエーションをしていくときには、「非論理的に考える」アプローチが求められます。データはあくまで過去のものです。それを丁寧に積み重ねて、何が言えるのか、どんなカイゼンができるのかを突き詰めていくことと、同じくらい大切にしたいのが、未来に向けた発想です。

論理ではなく、直感や思いなど、非論理的なところからはじめる思考法は、先が見えないいまの時代を生きていくうえで、より求められていると思います。

3 考えるには「論理的に考える」と「非論理的に考える」がある

いずれにしても、考えるとは何らかの「目的」に応じて、自分の思考に意識をむける行為を指します。

遊び心を忘れずに・・!?

特に、これからの未来を考えるための「非論理的な思考」を進めていくときには、前例を疑いながら発想を広げてみる「遊び心」を大切にしてみましょう。

人は案外、遊びが好きなものです。

子どもの勉強の成績を上げたければ、勉強自体を遊びにすればいいのです。そうすれば、子どもは自分でかってに勉強を進めていきます。勉強が嫌いなのは、それが目的が見えない、単なる苦行になったときです。

新しいことを知る楽しさと、それが自分の興味関心と、未来につながっているという感覚を感じることができれば、誰もが学び続ける人を目指せます。

「考える」ときには「遊び心」も加える。

3 考えるには「論理的に考える」と「非論理的に考える」がある

遊ぶように、考えて、遊ぶように、仕事をして、遊ぶように、暮らしてみましょう。きっといいことがあります。

こうした考える行為は積み重ねが大切です。習慣化をすることで、少しずつよりよい人生を作り上げていくことができます。いきなり多くのことを成し遂げることは難しいものですが、1日1日ベストを尽くしていけば、自然と変化を取り込んでいくことが可能になります。

「頑張る」のではなく、自然と楽しみながら、習慣化することがキーです。頑張るというのは、「意志」のちからのみに頼るということです。しかし、人の意志の力は限界があります。限られたリソースであるということを知りましょう。

意志のちからが限られたリソースであることを知るためには、こちらの1冊「【自分に固有のリズムをつかめ!?】ATTENTION SPAN|グロリア・マーク,依田卓巳」も大変おすすめです。ぜひご覧ください。

アイデアを生み出す方法とは!?

よりよいアイデアを生み出すためには、3つの大切なルールがあります。

1)ゴールを決める
2)インプットして現状を整理する
3)考える=「考えを広げる」+「考えを深める」

考える前には、必ずゴールの設定が必要です。仕事で起きるトラブルのほとんどは、「ゴールが設定されていなかった」あるいは、「ゴールがあいまいだった」というのが実際でしょう。

だから、まずしっかりゴールを設定できているかに意識的になってみましょう。また、ゴールというは、計測が可能で、実現も可能である必要もありそうです。こうした視点を得るためには、SMARTの視点を前提にして見ても良いかも知れません。

ゴールが設定されたら、あとは、足元の状況確認です。時間を取られすぎないように注意しながら、大切なポイントを抑えて情報をインプットするようにしてみましょう。情報インプットには、文献やネットリサーチも大切ですが、生の情報にリーチしていくためにも、自分の発想を刺激する点においてとても役に立ちます。

著者の柿内尚文さんは、特定のプロジェクトに当たる時に、そのテーマに関する本を5冊、ネット記事を10本ほどインプットするそうです。必ずしも全力でインプットするのではなく、斜め読みで感覚を掴みましょう。

100%ではなく、60%くらいのインプットができたら先に進む。
インプットに時間を使いすぎないようにしましょう。

ルール2 インプットして現状を整理する

そしてゴール設定と、おおまかなインプットができたら、考えるを初めていきます。考えるは、広げる・深めるです。以下の視点を参考に、自分自身のプロジェクトで応用しながら、身につけていきましょう。

<考えを広げる方法>

  • 「かけあわせ法」・・・スティーブ・ジョブズも使っていた新しいものを生み出す方法です。
  • 「数珠つなぎ連想法」・・・既存のものに新しい魅力、価値を発見したい時に使います。
  • 「ずらす法」・・・どんづまりの課題を解決したい時に検討し、目的や条件自体を再検討してみましょう。
  • 「脱2択」・・・選択に迷ったら、両方を取ってみましょう。
  • 「まとめる法」・・・小さな変化の兆しをまとめて、大きな変化へつなげる動きを作ります。
  • 「あったらいいな」・・・思いや夢を起点に発想してみましょう。

<考えを深める方法>

  • 「360度分解法」・・・あらゆる角度から「いいところ」と「強み」を見つけるところから初めましょう。
  • 「ポジティブ価値化」・・・弱み、短所を、強みや長所に変えてみては?
  • 「自分ごと、あなたごと、社会ごと」・・・説得力をぐっと高めるためにさまざまな視点から検討しましょう。
  • 「すごろく法」・・・ゴールへの最短距離を見つけるアプローチです。
  • 「正体探し」・・・人の心のなかにある見えない真理を見つけてみましょう。
  • 「キャッチコピー法」・・・たくさんの人に対する魅力を考える時に使ってみましょう。

ぜひ詳しくは、本書をお手にとって、ご確認下さい。毎日の考える活動に新しい視野・視点を提供してくれます。

まとめ

  • 考えるとは!?――視野、視点、視座を広げ、深める過程で、目的のために発想を養うことです。
  • 遊び心を忘れずに・・!?――遊びは、豊かな発想と、習慣で、あなたに変化をもたらします。
  • アイデアを生み出す方法とは!?――3つのステップを大切に考える準備と行為を進めましょう。
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