【一人ひとり全く異なる!?】なぜ世界はそう見えるのか|デニス・プロフィット,ドレイク・ベアー

なぜ世界はそう見えるのか
  • 人についてよりよく考えることにおいて、何が大切でしょうか。
  • 実は、世界が人によってどのように見え方が変わるのかを知ることかも。
  • なぜなら、世界の見え方は、人によって大きく異なるからです。
  • 本書は、そんな多様な視点に触れ、人とどのように関係性を作っていけばいよいか考えるヒントを提供してくれる1冊です。
  • 本書を通じて、視野・視点の違いを意識するヒントを多く得ることができます。
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世界の認知の仕方とは!?

人が世界を認識するときに、忘れてはならない、視点があります。2つです。

1)エージェンシー(行為主体性)
経験しているものを完全に理解するためには、行為者本人が経験の形成に何らかの役割を果たさないといけないということ。例えば、いくら外部から指摘しても、その対象となっている組織の深い理解が難しいのと同じことです。プロジェクトを作り、互いに融合しながら、同じものごとをみながら、推進することで、組織の変革を目指すことができたりします。

もっとプリミティブに考えてみれば、クルマの運転席にいるか、助手席にいるかの違いと言ってもいいかもしれません。子どもで見てみれば、自ら移動できる幼児と、抱っこしてもらわなければ、移動できない幼児の違いもあてはまります。

2)イネーブルメント(可能化)
あることができるようになると、別のこともできるようになるという、能力の連鎖反応がおきます。特定の行動領域での機能が新たなレベルに達すると、他の発達領域(例えば、情意領域、認知領域、感覚運動領域など)に深く影響する経験を生み出すことがあります。

だれしも世の中を認知することはどういうことなのかを経験しながら大人になってきました。上述の2つのエッセンスを活用しながら、世界を広げてきたのです。

赤ちゃんはみな科学者だ。異動に関する疑問の答えを見つけようと、つねに実験を行っている。

視覚的断崖とゴンドラ猫

とくに最初の1年の間に、幼児は「自分が何かをすると、世界が応えてくれる」ことに気づくのです。まさに、これがエージェンシー(行為主体性)でもあります。自らが、どういう世界に生きているのかを、自らの行為とその反応によって知っていきます。

赤ちゃん、幼児は、世界の認識を磨く時に、他者にもそれらが同じように見えているかを常に確認します。「指差し」はこうした確認行為のひとつです。指差しをする赤ちゃんはこう言っています。「あの赤いぬいぐるみ、見えるでしょ。わたしも、あの赤いぬいぐるみ見えるよ。いっしょにあの赤いぬいぐるみ見えてるんだってこと、わたしたち、わかってるよね」。これを「共同注意」といいます。

世界がいかにあるのかを、慎重に確認する行為から、人は認識のちからを養っていきます。

世界は一人ひとり異なっている!?

世界の見え方は、固有性があります。

人によって、見え方が全く異なるのです。例えば、それは、坂の傾斜角を予測する実験でも現れました。被験者の身体能力が高い被度、坂の傾斜の見積もりは正確でした。一方でそうでない被験者(高齢、不健康など)において、坂は実際よりも角度がきつく見積もられていました。

つまり言い換えることができれば、私たちの「歩行能力」が坂の見かけの「歩きやすさ」を形作り、それによって私たちの「見え」が決定されているのです。

あなたはありのままの坂を見ているのではなく、<あなたが見る坂>を見ているのである。

坂の傾斜はどのように知覚されるのか

こうしたことは、右利きと左利きの人の違いにも現れます。

右利きの人は右手を左手よりも大きく、右腕を左腕より長く見積もるのに対して、左利きの人はその逆です。おじ用に、右利きの人が対象物に手を伸ばす際には、右手を伸ばすと、左手を伸ばしたときよりも、知覚感じることができます。

世界を認知するということは、これだけ固有なことであるのです。

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まず、「行う」こと!?

ものとして成り立っていない、例えば、「時間」などの抽象概念になるほど、人の見立てというのは、千差万別になります。そもそも抽象概念というのは、認識が非常に難しいものです。

だからこそ、人は身近なものに置き換えて認識することをします。「時間」であれば、豊富な経験のある「距離」の概念に似たものととみなしていて、そのメタファーを共有しています。私たちは「距離」の語彙を使って「時間」の話をします。

残り時間が「短くなっている」、政治家のスピーチが「延々と続く」、話すのに「長い」時間がかかる、という具合に。

同じように「理論」という抽象概念は、「構造体」の語彙によって語られます。

「基礎のしっかりした」理論、「危うい土台」の上に成り立つ理論、「包括的な」あるいは「狭小な」理論、理論が「瓦解する」あるいは「持ちこたえる」などなど。

私たちはどのような知覚経験をすべきなのだろうか。

おわりに 歩くことで道はできる

このように、人が世界を認識する時、個別性があるし、難しい概念をもなんとかメタファーによって、理解しようと工夫までします。多様性を認める社会の在り方が求められていますが、視点・視座・視野、そして、世界の感じ方から異なることについて、認識を深めておくことが前提になるでしょう。

また、冒頭にもあったように、世界を知覚していくには、その世界に入ってく必要があるということも知っておく必要がありそうです。

内なるバイアスに気づき、「自分の身体を用いて、意図的に行動すること」ができれば、未来も恐るるに足らずと著者は断言する。

訳者あとがき

大切なことは、世界に一歩踏み入れて、そこで感じてみることです。自らの感覚を研ぎ澄ませて、何が大切なのか、そこで何が起こっているかを知覚し、そこから始めてみることで、なにか社会を捉え、作用させていくヒントになることに違いありません。

本書でみなさんにお伝えしたいのは、「知る」ためには、その前に「行う」こと――自分の身体を用いて、意図的に行動すること――が必要だという点である。

終わりに あるくことで道はできる

世界の違いにふれるためには、こちらの1冊「【本当の意味で「見る」とは!?】目の見えない白鳥さんとアートを見にいく|川内有緒」が大変興味深い視点を提供してくれます。ぜひご覧ください。

まとめ

  • 世界の認知の仕方とは!?――幼児を観察してみると、いろいろな発見があります。
  • 世界は一人ひとり異なっている!?――見えている世界は、一人ひとり確実に異なっているのです。
  • まず、「行う」こと!?――「知る」ためには、まず、自分から世界に1歩足を踏み入れてみましょう。
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