【私たちが、生きるためのヒントとは!?】仕事でいちばん大切なこと|アルボムッレ・スマナサーラ

仕事でいちばん大切なこと
  • より良く生きるためには、日常的にどんな習慣が必要でしょうか。
  • それは、よく見るということかもしれません。
  • 仏教の開祖であるお釈迦さまも「観察」によって、人生の真理を説かれました。
  • 本書は、スリランカ出身で、テーラワーダ(上座仏教)仏教長老であるアルボムッレ・スマナサーラさんによる生き方の1冊です。
  • 本書を通じて、人生で大切にするべきことを考え方のヒントを得られます。
アルボムッレ・スマナサーラ
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あなたを苦しめているのは、たんなる「妄想」!?

お釈迦さまは観察の結果として、生きることは苦であると真理を語っています。

ヴィパッサナー瞑想は、何を観察するのですか?

しかし、それを信じなくてもいいのです。私たちが、じっと自分の状態を見つめて、感じれば良い。ただ座っていても、足がしびれたり、集中が続かなかったり、お腹が減ったことを感じたり、些細な苦しみを感じることでしょう。

この世に生まれて、生命としての形を保っていくためには、苦しみが伴うのです。

よく考えてみたら、そうですよね、エントロピーは常に増大していく、仏教の考え方に近いのですが、環境つねに変化していく中にあって、ある程度同じ形を保っているように見せなくてはならない、という課題に取り組んでいるのですから。細胞ひとつひとつの一生懸命に働いてくれています。何兆個もの細胞を活かすには、全体としての努力も少なからず必要ということです。

過去の投稿「【思考枠組みを拡張セヨ!】コンセプチュアル思考 物事の本質を見極め、解釈し、獲得する|村山昇」を思い出します。度々引用している次の言葉が、とても印象的なんです。

「生命には物質のくだる坂をさかのぼろうとする努力がある」
 ――アンリ・ベルクソン『創造的進化

『コンセプチュアル思考 物事の本質を見極め、解釈し、獲得する』

常に苦しみがあるのであれば、それから逃れようとしてはいけない、というのが仏教の思想です。それを認め、ただ、見つめることを志向します。

ヴィパッサナー瞑想とは!?

自分が生きているということをただ、「観察する」それが、インドに古くから伝わる「ヴィパッサナー瞑想」です。「ただ生きている」ということについて意識を向けることを志向します。

私たちが観察するべき対象は、自分が、「生きている」ということです。
ここで、「私は」という主語が出てくるのは、間違いなのです。主語は使ってほしくありません。生きている。そのことに、主語はないのです。「私は生きている」というと矛盾です。「私」って誰ですか?証明していない単語を導入してはいけません。

ヴィパッサナー瞑想は、何を観察するのですか?

「主観」を排して、ただ、「生きている」ことを観察する。これは言葉で言い表せないほど、役に立つといいます。これこそが、私たちがやるべきことだと、アルボムッレ・スマナサーラさんは、説きます。

瞑想とは、いきていることを観察することです。

ヴィパッサナー瞑想は、何を観察するのですか?

生きているということは、そんなに大げさなことではありません。

  • 呼吸している。
  • ご飯を食べている。
  • 歩いている。
  • 座っている。
  • 寝る。
  • 起きる。
  • 話す。

そんなものです。他になにかやっているか・・何もやっていないものです。

でも、なぜに、このように世の中は生きづらいのか、その原因は「妄想」にあります。私たちは、日々の生活の中でたくさんの時間をかけて「妄想」しています。1日の9割は、妄想で消えているのでは!?妄想とは、観察の反対の言葉です。観察をしないことが、即、妄想です。妄想は、非科学的であり、非論理的な思考です。だから、現実が伴わず、不幸になるのです。

瞑想は、妄想の時間を極力排除し、現実と身体が一体化することを志向する、そういう行程であるのです。

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例えば、お金との付き合い方とは!?

一種の観察を通してみれば、”常識”にも立ち向かえるかもしれません。

たとえば、みんなが虜になるお金。お金というのは、実はもともと大したものではありません。実際には、何の役にも立たない可能性だってはらんでいるただの数字かもしれません。

仕事は何のために行いますか?もちろん、食い扶持を得ることも大切ですが、本来的には、もっとスケールの大きいことを志向してしかるべきです。仕事とは、お金のためだけにするものではなく、生きるためのエネルギー源であるはずです。

仏教では、お金にはそれほど価値をおいています。お金に価値をおいてしまうと、幸福が全部崩れていってしまうのです。

お金儲けって、悪いことなのでしょうか。仏教では、お金をどうとらえていますか?

私たちは、お金の位置づけをもっと考え直したほうが良いのです。そもそも数字に過ぎず、物々交換を公平に行うためのものであると思い出すべきです。

人には欲しい物が無限にあります。しかし、それを全て買うお金はない。だから、考え方を変えて「必要なものだけ」を買うようにしましょう。そうすれば、満足が生まれます。

「必要なものがそろっているのなら、私は満足です」という人が、幸福な人なのです。ですから、お金というのは、欲しい物に使うものではないのです。

必要に応じて買ったものは、後悔することがありません。それを手に入れることは、お金より価値があることですからね。

ついつい無駄遣いをしてしまいます。お金はどう使うのが正しいですか?

お金は価値について考えるいいきっかけをくれます。観察の視点をもって、世の中を見渡していみると、新しい気付きがあるかもしれませんね。今回も大変、奥の深い1冊と出会うことができました。感謝。

まとめ

  • あなたを苦しめているのは、たんなる「妄想」!?――妄想の時間を観察を持って以下に減らせるかが幸福への道です。
  • ヴィパッサナー瞑想とは!?――ただ「生きている」ことを観察する瞑想法です。
  • 例えば、お金との付き合い方とは!?――必要なものを持っているということに使える価値だと気付きましょう。
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