【広報は会社のファンづくり!?】人とのつながりで成果を呼び込む!ひとり広報|北野由佳里

人とのつながりで成果を呼び込む!ひとり広報
  • 小さな会社やベンチャー企業では、広報にリソースが割きづらい・・そんなことを感じていませんか!?
  • 実は、広報担当は1人でもOKです。
  • なぜなら、広報はメディア、社内と人と人のコミュニケーションを大切にするセクションだから、人数ではなく、人選だからです。
  • 本書は、ベンチャー企業でひとり広報を経験された北野由佳里さんによる広報業務を俯瞰する1冊です。
  • 本書を通じて、メディアに社会に自社のファンを作る広報業務の全体像を見渡すことができるでしょう。

広報の仕事とは!?

広報の仕事はずばり、会社のファンを作ることです。もっというと、「経営課題を解決し、ファンをつくること」。

いわば、終わりのないパズルのようなものではないかと思っています。経営陣が求める広報のゴールに対して、必要なピースを集めて、はめていく。そんな仕事です。

広報の仕事は「経営課題を解決し、ファンをつくること」

大切なことは、経営と社会の橋渡しをするという認識です。だから、日頃から情報収集を欠かすことなく活動する必要があります。社内情報で言えば、売上、事業内容、採用関連などの基礎情報はもちろん、それ以外に、次にあげるようなことも把握しておきます。

  • 社長の生い立ちや挫折などのエピソード
  • 業界での立ち位置/競合他社
  • サービスの市場規模、トレンド
  • どのような社員が働いているか

ひとり広報において大切なこととは!?

とくに小さな会社やベンチャー企業などでは、広報に潤沢なリソース(人)を配置することが困難かもしれません。しかし、広報は、社内の情報を取りまとめ、適切に加工し、社外(とくにメディア)に対して発信していく窓口業務・・メディアも人であるため、人対人の繋がりが重要な要素となります。つまり、人数が必要なのではなく、人選が必要なポジションが広報なのです。

ひとりでも広報は可能です。

しかし、マンパワーがやはり限られているため、これをボトルネックにしない工夫が必要です。そのために以下にあげるような工夫をしてみましょう。

1.社長、経営陣に理解してもらうこと
2.社内を巻き込むこと
3.応援してくれるメディアの方を見つけること
4.社外に仲間を見つけること

この4つがうまくリンクすると、広報活動はより広さと深みを増します。

ひとり広報において大切なこと

経営陣と同じ目線に立ちましょう。そのためには、①経営陣が現在考えていること、②経営陣が課題に感じていること、③経営陣が目指している未来、この3つをインプットする必要があります。

また、前提として広報がいかに重要か、そして効果があるのかを、社内で再認識する必要があります。それについては、こちらの投稿「【小さな会社ほど、ストーリーを武器にせよ!?】小さな会社のPR戦略|下矢一良」も大変おすすめですので、ぜひご覧ください。

メディアを知る、その3つの大切な視点とは!?

メディアは基本、日頃から情報を収集し、そして特ダネを求めています。そんな彼らのインサイトを知り、適切な情報提供ができ、かつ、WIN-WINのやり取りができる前提を整えましょう。

3つのポイントをおさえます。

1)メディアの方に提案する際に、メディアの特性はもちろんですが、それ以上に「その人の考えや興味・関心」を知らないと提案することができません。

2)メディアの方は独自のネタを探しています。独自ネタ=雑談から生まれることが多いのも事実です。また、プレスリリースは公表された時点で公開情報となって、独自情報ではなくなるので、よほどのニュース性がない限りメディアに掲載されません。(ここは、出し引きが大切ですね)

3)ネタは作るものを心がけ、会社に内在する情報を拾い上げ、編集をしていくことを意識してみましょう。必ず、ネタになる「切り口」は存在します。

困る対応をしないのは前提としても、「また会いたくなる広報」、すなわち、継続して仕事をしていきたいと思われることは、もっと大事なことではないでしょうか。

また会いたくなる広報を目指す理由

広報の業務とは!?という視点だけではなく、そもそも、仕事とは!?についても触れられるような1冊だと思います。襟を正し、人と人のつながりをしっかり考えたくなりました。

まとめ

  • 広報の仕事とは!?――自社の経営課題を解決するために、ファンを内外に創造することです。
  • ひとり広報において大切なこととは!?――うまく人と連携して、情報を日頃から入手し、社内外をつなげる基盤を整え続けることです。
  • メディアを知る、その3つの大切な視点とは!?――メディアの人を知り、ネタを作り、そしてうまく届け続けましょう。
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