【事業継続の秘訣!】何があっても潰れない会社 100年続く企業の法則|田宮寛之

何があっても潰れない会社 100年続く企業の法則
  • 事業運営が目指す大前提は、ゴーイングコンサーン、つまり継続性にあります。でも、どうしたら末永く事業を続けられるのでしょうか!?
  • 実は、この疑問、100年企業の経営から学ぶことができるんです。
  • なぜなら、100年続いている企業は、数多くの困難を独自の経営方針と実行力で乗り越えてきている事実があるからです。
  • 本書では、経済ジャーナリストである田宮寛之さんが、日本に存在する代表するいくつかの100年企業を取り上げ、歴史と経営方針を紐解きます。
  • 本書を通じて、いかなる時代においても普遍的な企業永続のヒントを得ることができるでしょう。

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日本には、何社の100年企業があるでしょう!?

東京商工リサーチによれば、2022年末に国内で創業100年を超える企業は、4万769社に達する。

序 今こそ老舗企業から学ぼう

なんと、100年を超える企業は、日本に4万社以上もあるんですね。だいたい、いまの企業数が421万社なので、1%くらいにあたります。

帝国データバンクによれれば、日本企業の平均年齢は37.5年。

序 今こそ老舗企業から学ぼう

起業しても、5年以内に6割近くが倒産してしまうと入れている中で、日本起業の平均年齢は40歳にもみたないんですね。横軸に創業から現在までの年数、縦軸に企業数をとれば、超ロングテールのグラフになるんでしょうね。

ちなみに、日本には、1,000年を超える起業も10~20社程度存在しているそうで、世界的に見ても、長い歴史を持つ企業が存在する国だそうです。

老舗企業に学ぶ経営の4つのポイントとは!?

老舗企業といえば、創業家の長男が代々後を継ぎ、当主が優秀でなくても番頭が経営を支える、といったイメージがあるのではないだろうか。今回、大奥の老舗企業に取材することで、このイメージが大きな誤りであることがよくわかった。

序 今こそ老舗企業から学ぼう

実は、永く続く企業ほど、目的と手段をはっきりと混同しないようにしている印象です。あくまで、企業や事業、あるいは家業を永続させることが目的であり、家督を長男に継がせるかは二の次。田宮寛之さんがとりあげた事例企業の多くが、実力主義を採用しています。

また、実力主義だけではなく、100年以上続く企業のポイントをおおよそ以下のように抽出できると思います。

1.本業重視
本業をきちんと切り盛りすることを忘れてはいけません。
いろんな事業に多角化してしまうと、集中が削がれて、本業に全力を投下できません。
財テクなどにも手を出すことはNGです。

2.キャッシュフロー重視
手元資金をきちっと守り確保しなければ、有事に備えることができません。
ハイリスクハイリターンな、掛け商売ではなく、きっちり現金化できるローリスクローリターンな商売を続けましょう。
また、キャッシュがきちんと管理されていれば、黒字倒産なども防ぐことができます。

3.実力主義
事業の目的は、事業の永続性であり、家系の永続ではありません。
もちろん家族が発展することは良いことですが、家業と混同してはいけません。
実力がなければ、たとえ長男であっても事業を任せることはできません。反対に、外部から婿をとることも厭いません。

4.チャレンジ精神
流行に左右されるのではなく、時代の流れを見ながら太い商売を起こすこと。
あるいは、本業を支えるような新しい工夫を積極的に受け入れていくこと。
じつは、老舗企業ほど、前向きな失敗に寛容である風土があるそうです。

本当に大切なこととは!?

「お金はいつでも儲けられる。焦るな、信用を失うな」

堅実経営を維持しながら2度の業態転換 中・四国で培ったビジネスモデルで関西・関東へ 小野株式会社

これは、関東・関西で手芸チェーンを築いた小野株式会社の3代目社長の口癖だったといいます。

小野株式会社だけではなく、多くの100年老舗企業が信用を大切にします。

1,000年続く金剛組も、宮大工としての技術研鑽を怠ることは決してありませんでしたし、今でも、若者への技術継承に余念がありません。近江から仙台へ移り百貨店を生業とする株式会社藤崎は、震災後いち早くお店を再開させました。
などなど、「利」よりも「信」を大切にするストーリーが山ほどあります。

本業を大切にするということは、それすなわちお客様を大切にするということなのかな、とも思いました。お客様のためを思って事業をやりつづけるからこそ、社会から残ってもいいと言われて、企業が永続していく、循環が生まれるのだと思いました。

過去の投稿「【ラクがいちばん!】考えすぎない生き方1|藤田一照」で取り上げた、藤田一照さんの言葉の中に、こんなものありました。

春になるといろんな芽が出て、花が咲きますが、それは宇宙全体が咲かせているからこそです。宇宙の中野どれか一つでも反対したら、花は咲かないんです。宇宙全体がその花を肯定し、存在に賛成しているということです。

考えすぎない生き方1|藤田一照

企業もまさに、社会という宇宙の中で、祝福されるものが花開き、そして、永く残っていくのですね。

まとめ

  • 日本には、何社の100年企業があるでしょう!?――実に、4万社!全体の1%が100年企業です!日本は世界でも稀に見る老舗大国なのです。
  • 老舗企業に学ぶ経営の4つのポイントとは!?――本業を大切に、キャッシュフローを確保して、実力を見極め、新しいチャレンジを忘れることなく経営の舵取りをしましょう。
  • 本当に大切なこととは!?――本当に大切なことは、「利」ではなく「信」です。

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