【通販実務の鉄則とは!?】「サブスクD2C」のすごい売り方|新井亨

「サブスクD2C」のすごい売り方
  • サブスクやD2Cが注目されています。とくにコロナ禍を経て、市場は拡大の一途です。しかし、具体的にどんな商材がフィットするのか!?どんなことから始めれば良いのか!?などなど疑問は尽きないかと思います。
  • 実は、本書でその疑問、解決できます。
  • なぜなら、本書にはサブスク・D2Cコンサルティングを行ってきた著者の視点で、成功の秘訣が俯瞰されているからです。
  • 本書では、理解の補足となるサマリーや図も多用され、丁寧に論旨が進められます。
  • 本書を通じて、自社の通販の可能性について一度考えられるきっかけを得ることができます。

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時代を俯瞰してみると・・

いろんなことを我慢しながらお金を貯めて、欲しかったものを買うこれまでの消費行動から、手軽に毎月一定のお金を支払いながら、試せる、選べる、体験できるほうを選択する。
所有しないから、気軽になんでも選べるし、体験できる――。モノを得るための方法や考え方が変わり、対価のハードルが大きく下がってきたのが今の時代です。

所有する時代からシェアする時代のビジネスモデル

著者である新井亨さんは、その書き出しで、社会人1年目の人が毎日異なるブランドバックで出社する姿を見て、驚いたといいます。この方は、なにもブランドバッグを所有しているのではなく、借りているんですね、そんなサービスがいま存在します。

モノを必ずしも買わなくていい時代になりました、ブランドバックだって、クルマだって、自転車だって、ある程度シェアで済ませることも簡単になって、反対に「所有するとはなにか」についてさえ、考えさせられます。

これだけ、消費のスタイルが変化する時代なので、人が求めることも変わってきています。持つステータスから、使用によるよりよい生活の追求へ。変化は、確実なものです。

そして、そんな生活を追求する人にとって、大切なのが「時間」のあり方でしょう。

サブスク・D2Cにフィットする商材とは!?

すべての商品やサービスが、サブスク・D2C(本書の場合、単品&リピート通販に限定されているのに要注意です)に適するわけではありません。

商品設計で押さえておくべき3つのポイントについて、今一度整理します。
◎ポイント1:「不」の感情が強くある人をターゲットにする
◎ポイント2:納得感
◎ポイント3:商品の新規性(目新しさ)

「差別化」のヒントが得られる質問

これらのポイントに合致する商材が、単品&リピート通販向けです。

反対に言えば、これに当てはまらないものは、ちょっとむずかしいかもしれません。

たとえば、ポイント1の「不」についてですが、これは、顧客が自分の言葉で悩みを説明できることを前提にしないとダメということです。つまり、顕在化しているニーズを捉えた商品でないと、そもそも顧客が検索したり、「こんなお悩みありますよね!」に反応できる必要があるということです。

納得感についても、LP(ランディングページ)で、信じる理由(Reason to Blieve)を語る際に重要なファクトとなります。そして、目新しさについても競合ひしめく環境で勝ち抜くには必要な要素です。

これらの要素が自社商品やサービスに、あるのか、ないのかをあらかじめきちんと確認した上で、単品&リピート通販へのアクセルを踏んでいくことが大切です。

成功のための5原則

1.商品の数は1種類。「単品」の「リピート通販」が原則。
2.悩みを解決する「消費財」に特化する。
3.モールに出店せず、D2C販売する。
4.すべて外注化し、頭を使っても手は動かさない。
5.「自社ブランド」のサブスクで不動の地位を築く。

公開!【サブスク×D2C×単品リピート通販】成功の5原則

私は、この中でも、特に重要となるのが、「2.悩みを解決する「消費財」に特化する。」だと思われます。その上で、結果的に「5.「自社ブランド」のサブスクで不動の地位」が築けるポジションを予め得られるか?を確認することだと思います。

また、特に忘れてはならない心構えとして、短期的な商売ではなく、中長期的なゴーイングコンサーン(事業継続)を目指すのであれば、顧客の目線に立ち、どのような価値を共有できるのか?についても、一緒に検討していくことも必要になるでしょう。

まとめ

  • 時代を俯瞰してみると・・――所有ではなく、利用の時代となって、何に価値を見出すのかも変化してきています。
  • サブスク・D2Cにフィットする商材とは!?――顧客が自ら「不」を認識している市場をとらえましょう。
  • 成功のための5原則――まずは、商材がフィットしているかどうか、自社商品が独自のポジションを築けるかどうかをしっかりと確認した上で、展開策を検討していきましょう。

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